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かわらミュージアム
最後に『かわらミュージアム』を見学しました。
ここは約300年の歴史がある『八幡瓦』の資料館で、平成7年(1995)にオープンしまし
た。総工費は約5億6千2百万です。
建物は、京都府出身の建築家の『出江寛(いずえかん)』氏の設計で、日本を代表する建築家のひとり『黒川紀章』氏に、名人とまで言われた人だそうです。かなり個性的な人のようで、著名な建築の賞とは無縁だったことから『無冠の帝王』とも呼ばれてきたそうです。この『かわらミュージアム』は、第9回甍賞 金賞、郷土賞、建築大臣賞など数々の賞を受賞しました。
10棟の建物の屋根には当然のことながらすべて『八幡瓦』が使われています。内部は、いわば遊び心満載の『独特の空間』が広がっています。世界の瓦なども展示されています。
かわらミュージアムのたもとの八幡堀には名物の『舟橋』が架かっています。2艙の船が橋を支えていて、歩くとぐらぐらと揺れます。この『舟橋』は、以前、河川法に違反しているといわれ、滋賀県から撤去を要請され、物議をかもしたものです。
一時は撤去が決まりましたが、あきらめきれない近江八幡市が念のために国土交通省に問い合わせたところ『不法占拠にはあたらない、違反ではない』との判断を得たため、一転して存続が決まりました。この出来事は、平成18年(2006)に新聞をはじめマスコミにも大々的に取り上げられ、これも存続の大きな力になったようです。
帰路、『たねや・クラブハリエ』に立ち寄り喫茶で休憩してから大阪に帰りました。
近江八幡には他にも西国札所の『長命寺』や日本一遅い乗り物『水郷めぐり』や、数々のヴォーリーズ建築があります。これらはまた後日、訪れてみたいと思います。(おわり)
大阪府 S様

 
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