円山公園界隈
東山・花灯路を彩る『行灯』は、パンフレットで紹介されている限り、全部で7種類あります。写真の行灯は『金属工芸行灯』といい、これだけに『京都・花灯路』の文字があります。花灯路沿いには、いたるところに京都いけばな協会による、いけばなのライトアップがあり、煌々と闇に照らし出された様子はじつに見事です。
ライトアップされた『知恩院』の国宝・三門前をすぎ、円山公園に入ると、『現代いけばな展』が開かれていて、16の作品が美の競演を繰り広げています。円山公園のせせらぎでは『竹灯り・幽玄の川』といって、一面に約500本の青竹の灯籠が文字通り幽玄の世界の情景を作り出しています。明治時代に実業家で日本初の両切り紙巻たばこを発売し『煙草王』と称された村井吉兵衛(むらいきちべえ)の京都別邸として建てられた洋館『長楽館』では、華道家の仮屋崎省吾による特別展が開催されていました。
ちなみに仮屋崎さんの特別展には、仕事で徳島県の脇町の『うだつの町並み』に行ったときにもお目にかかったことがあり、そのときは『うだつを活ける』とかいうタイトルだったと思います。長楽館へは昼間に観光で、円山公園に来たとき何回か喫茶ルームで休憩をしたことがありますが、ルネッサンス風の重厚な作りに明治時代の社交場の鹿鳴館のような(見たことはありませんが) 雰囲気だなと思いました。
今回は、先を急ぐので中には入りませんでした。(つづく)

 
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