島根県 隠岐島
隠岐島に行ったのは、いまからもう22年前のことで、はるか昔のことですが、一緒に残してあった時刻表の抜粋とかパンフレットを参照すると、いまも鮮やかに当時の記憶がよみがえり容易に旅の足跡をたどることができます。
いまはなき夜行急行『だいせん』は、14系寝台車と12系座席車の混成編成で、『だいせん』の絵入りトレインマークに心がときめきました。『だいせん』で松江までゆきそこからバスで七類(しちるい)港まで出て,フェリー『おきじ』で隠岐の島後の玄関口『西郷港』まで向かいました。 隠岐汽船の『おきじ』は2000トンクラスの小さな船で日本海に出ると良く揺れた記憶があります。乗船時間は約2時間30分です。好きだった青函連絡船の5000トンクラスと比べるととても小さく感じられました。
西郷港へ着くと、いまは韓国に事実上、占領されている『竹島』の『かえれ竹島』の看板が目に飛び込んできて、領土問題というと北方領土しか知らなかった僕にとって『こんなところにも領土問題があるのか』というちょっと迂闊な驚きのようなものを覚えました。
最初の写真は隠岐国分寺です。本堂の天井が絵天井になっていました。2007年本堂は火災で全焼しました。隠岐の闘牛『牛突場』です。承久の乱(1221)、鎌倉幕府追討に失敗した後鳥羽上皇の起こした乱で隠岐に島流しされた上皇を慰めるために始まったそうです。(つづく)

 
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